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2019.12.2

一人ひとりに合った個別化医療を【1】 ~ナビゲーションシステム×AIの可能性~

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同じ病気と診断された患者様でも、体質や性別、環境などの因子により、その病状や進行の度合いもさまざま。臓器・神経・血管の形状や位置関係もまた個人個人で異なり、その治療にも多様性が求められています。
そのような背景から、患者様の特徴を踏まえ、一人ひとりに合った最適な治療を適用する『個別化医療』が注目を集めています。
複雑な体内情報を紐解き、個別化医療を実現するためには、ナビゲーションシステムをはじめとするデジタル技術の活用が欠かせません。

体内を「見える化」する ザイオソフトのテクノロジー

ザイオソフト株式会社は、CTやMRIなどで撮影された医用画像の処理を行うソフトウェアの開発を手がける企業です。日本で初めてこれらの3D画像解析を実用化しました。

近年では解剖や統計的情報を画像処理に取り入れ、画像認識技術を飛躍的に向上させるなど、20年以上にわたって体内構造を「見える化」するノウハウを積み上げて来ています。
ザイオソフト社の「見える化」技術は、ナビゲーションシステムにおける“体内の地図”。医師が解剖をあらかじめ把握できるようになるため、より安全で確実な手術を支援する手段として期待されています。
世界20か国以上の国と地域で活用されるザイオソフト社製品、ここではその機能の一部をご紹介します。

【見える化 その1】正確に見分ける

臓器は血管や神経、結合組織と共に複雑に絡まりあっており、CTやMRIなどの断層画像のみから体内の3次元的な構造を正確に把握することは容易ではありません。
ザイオソフト社のソフトウェアは、解剖や統計的な情報を取り入れた独自の画像処理技術により、目的の部位・臓器を分離して表示することができます。これにより、
・造影剤では染まらない筋肉などの組織を抽出する
・造影剤が使用できない場合でも臓器を抽出する
・動脈と静脈を分離して表示する
などのような、高度な解析が可能です。

【見える化 その2】動きまで捉える

CTやMRIは、限られた撮影方向から、体内の様子を瞬間的に切り取って捉えることができる装置です。それだけでも多くの情報をもたらしてくれるのですが、実際の私たちの臓器は、拍動や呼吸により常に動いています。
ザイオソフト社の画像処理技術であれば、撮影されたデータから動く臓器を立体的な動態を、限りなく近い形で再現し、表示することが可能です。
さらに、その動きを“色”で可視化(移動量が多い部分が赤く、少ない部分が青くなる等)することで、臓器の客観的な評価をサポートします。たとえば、呼吸による肺組織の動態やその速度の変化を定量的に表示することに加え、腫瘍の有無や形状、硬さといった臨床情報を得ることができます。

ザイオソフト社の「見える化」技術をメディカロイドのロボットに

ナビゲーションシステムの活用範囲は今後、より一層拡大していきます。AI技術の導入でさらに高度な画像認識が可能となり、正確性や効率性において、医師の診断および治療をますますサポートしていくことでしょう。

そうした未来を見据えて、メディカロイドはザイオソフト社と手を取り合い、共に医療現場を変えていく道を歩みだしました。
メディカロイドはザイオソフト社のテクノロジーを手術支援ロボットに搭載し、患者様一人ひとりに最適な医療を届けたいと考えています。

なお以下の記事では、メディカロイドの成り立ちや、医療用支援ロボットにかける想いについてご紹介しております。

今後も随時、メディカロイド情報サイトを更新して参りますので、引き続きご覧ください。

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